「本当の」初恋の話
皆様こんばんは。
今日は私の青春、「初恋」の話です。
え、それ聞いたよ?と言われるかもしれませんが、私が好きな人できたよ!って話をしていたのは実は「初恋」ではありません。
そのはるか前、高校二年生の冬、私は好きな人がいました。
二次元に。
特に隠してないので色んな人に話していますが、だいたい確率50%で引かれるこの話。
またアホなこと言うとるわ・・・。と思いながらちょっとだけお付き合いくだされば嬉しいです。
高校二年生の冬休み、高校入りたてでもないけど受験間際でもない。なんとなく中だるみの時期に私は延々とひたすらニコニコ動画を見ていました。
毎日何時間もパソコンに向き合う日々の中、
私はある日「その子」に会いました。
かっわいいでしょう!?
主人公がちょうど私と同じ高校二年生で、主人公の幼馴染の梨穂子さんも同い年。
梨穂子さんに出会ったのはちょうどゲーム実況をひたすら見ていた時期でした。
何を隠そう彼女は有名ギャルゲー「アマガミ」のヒロインの一人。
一番人気の七咲さんには目もくれず、私はひたすら「桜井梨穂子」のタグでニコニコ動画を検索し続けました。
当時は「恋愛とは?」なんて考えもしませんでしたけど、今から振り返ってみてもあれは間違いなく恋でした。
もうとにかく好きでした。
ギャルゲーなので当たり前ですが桜井梨穂子さんがとにかくかわいい優しい素敵エピソードがこれでもかとひたすらぶっこまれてくるわけです。供給過剰!!
そのたびに「はぁーーー!すきぃーーー!」ってなってました。
夢女子ならぬ夢男子ですね。
私の恋愛脳最高記録はたぶんあの時期だったと思います。クラスの女の子には目もくれずひたすら二次元の、画面の向こう側の、触れられない女の子にお熱だったわけです。
さて、ギャルゲーというのは女の子と話をしながらだんだん親密度を上げて、最後はハッピーエンド、つまり女の子から告白されることを目指します。
当然このゲームにも最後には告白のイベントがあります。
そこに辿り着く前に、私はとある別の動画に出会いました。
タイトルは
【2ちゃんねる】気づいてはいけないことに気づいた【ギャルゲー】
何に気づいたのでしょうか。
「彼女らが好きなのは「主人公」で「俺」ではない。」
え?
当たり前やん。
って思いましたでしょうか。
当たり前ではありませんでした私には。
本気で落ち込みました。
だって好きな人に別の好きな人がいたんですよ?
しかもその好きな子は私のこと認知すらしてなかったんですよ?
そりゃ辛いはずです。
とはいえやはりエンディングは見たい。
というわけで辛いながらも先へは進み、桜井梨穂子ルート、エンディングまでたどり着きました。
泣きました。
もうめっちゃ泣きました。
梨穂子さんと結ばれなかったことにではなく、梨穂子さんがちゃんと幸せになったことが嬉しくてしょうがなかったのです。
主人公と結ばれた梨穂子さんはもうとんでもなく幸せそうな顔してて、しかもエンディング後がずるいんですよ。(ネタバレになるから言いませんけど)
画面見て泣きながら「よかったねぇ~」って連呼してる男子高校生がいる地獄絵図状態でした。
こうして私の初恋と、失恋が終わりました。
振り返ってみると私の恋愛観は確かにあの時、最初の形を作ったのだなぁと思います。
ちなみにその後も何人か二次元に本気で好きな人がいました。
でも「俺の嫁」という言葉は使ったことがありません。
「俺の嫁」ではないからです。「主人公の嫁」だからです。
私が現実に好きな人ができなかったときも、恋愛に興味を失わなかったり、恋愛できる人たちに羨ましさを感じていたのはこういう経験があるからかもしれません。
私の儚い、青春の話でした。
ちなみにこれ書きながら桜井梨穂子さんのBGM聞いてたんですけど、やばいですね。
また泣きそうでした。
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