お悩み相談:パートナーはスキンシップができない人でした。
実に2年に渡り放置してきたこのブログですが、なんと質問箱のほうにご質問を頂いたので、回答をさせていただきます。
【質問】
こんにちは。長文失礼いたします。
ロマンティック・アセクシュアルの付き合って4年目の彼氏がいる23歳ランと申します。 周りになかなか言う事ができないため、この場で相談させてください。
この間「スキンシップ(手をつなぐ・ハグ・性行為)をしたいと思わない、好きな相手であっても触られない」とはっきり言われました。
今までそういったスキンシップを多くしていたので正直戸惑いが隠しきれません。 (触られるのは嫌だけど、自分からは触るのは大丈夫らしい)
私自身がスキンシップとるのが好きだと伝えていたので、今までずっと付き合わせていたかと思うと罪悪感と自分への嫌悪で潰れそうになってしまいます・・・。
一緒にいたいと思う反面、そういった行為がで きないことへの不満や寂しさ・風俗など私以外とはしたいと思っていることが辛く、今後どのように付き合っていけばいいか悩んでいます。
まとまりのない文章になってしまいごめんなさい。
なにかアドバイスいただければ嬉しいです。
【回答】
ランさん、ブログ読んでくださり、また、ご質問をいただきありがとうございます。
まずはじめに、スキンシップを今まで取っていたこと、付き合わせていたことに罪悪感や嫌悪感を感じているということですが、これは全く感じる必要がないことです。
例えばですね、ランさんが毎日卵焼きを彼に作ってあげていたとして、更にそれが4年くらい続いていたとして、ある日彼が
「ところで俺、卵嫌いなんだよね」
って言ったとします。
どう思いますか?ああ申し訳ないことしたなと思いますか?
いやもっとはよ言えよ。
って思いませんか?
少なくとも私は思います。思いますし、それについて罪悪感なんて一ミリも感じません。
つまりですね、彼氏だろうが家族だろうが言われなきゃわからないわけです。だからランさんは何も悪くありません。何も悪くないことに罪悪感を感じる必要はありません。
なぜか性的なこと、あるいはいわゆる恋人らしいことになると「ああ無理させてたんだ」「我慢させてたんだ」と申し訳なく感じてしまうことはありますが、これはもうしょうがないこと、どうしようもなかったことなのだと考えてください。繰り返しますが、あなたは何も悪くありません。
じゃあなんで彼氏さんは今になってスキンシップが苦手だと伝えたのか。というより、なぜ今まで嫌なはずのことを我慢していたのか。
それはもちろんランさんが大切だったからなのだと思います。相手の喜ぶことをできるだけしてあげたいと思うのは普通のことのようですが、イコール簡単なことではありません。
だけれども、どうしても限界が来てしまった、あるいはこの先何十年と一緒にいるのなら今言わないとだめだと思ったのかもしれませんが、それを伝えるという決断を彼氏さんはされたわけです。とても勇気のいることだったと思います。
彼氏さんのことを私は知りませんが、ご質問の文章だけ見れば、とても誠実な良い彼氏さんだと思います。
さて、ここからランさんには選択肢がいくつかあります。
一つはこのまま付き合い続けること。
ランさんはスキンシップを取れない、というつらい気持ちはあると思いますが、それを差し引いても一緒にいたいという気持ちが勝るのであれば良い選択です。それに歳を重ねればスキンシップや性的な関わりというものがランさん自身必要なくなるかもしれません。
二つ目は別れてしまうこと。
これも悪いことではありません。特に女性については性行為というのは自分から求めるものではないとか、恥ずかしいことであるとか、そういったように考えている人も多いですが、それがどれくらい重要かということは人によって全く違い、また軽視されることでもありません。
彼と別れてしまって別のパートナーを探したり、あるいは一人の人生を選ぶのは尊重されるべき立派な選択です。
そして三つ目は保留にしてしまうこと。
どうしたらいいか、決めてしまわずになんとなくダラダラと今の状態を維持してしまうということです。
これからも付き合い続ける覚悟は持たず、かといってすっぱり別れてしまうという選択はせず、どうしようかなーと選択肢だけ持ち続けておくことです。
なんだかはっきりせず、悪いことをしているようですが、すぐに決断をして失敗したり、後悔したりするよりはよっぽど良いことです。
もちろん相手のあることですし、現実的には年齢が上がるということで選択肢が狭まることは人生においていくつかあるので、ずーっと続けるわけにはいきませんが、しばらく置いておく、というのも選択肢の一つであるということは忘れないようにしてください。
どんな選択をするのもランさんの自由ですし、どれを選んでも間違いではありません。
ただ、可能な限り考えて、二人で悩んで、納得のいく方へ進んでいただけたら嬉しいなと思います。