初めから「こう」だったわけじゃない ~前編~
皆様こんばんは
今回は私がなにゆえノンセクシャルだと自覚したのか、という経緯のお話です。
私も生まれた瞬間から「あー私たぶんノンセクシャルかなぁ~」なんて思ってたわけではなく、色々と紆余曲折を経てタイトルに「せっくす」なんて言葉が入ってるブログを始めようと思ったわけですね。
実は最初っからノンセクシャルかなぁ~と思ってたわけではなく、ノーマル?→アセクシャル→ノンセクシャルという道筋を辿って今に至ります。
ではどんな道を辿ってそこに至ったのか?を大雑把に振り返っていきたいと思っています。
それではすたーとぉー。
①ノーマル?期
私が生まれてから(というか思春期から?)だいたい高校生の終わりくらいまではこのノーマル?期に当たります。
この?って何って話ですが、とりあえずそもそも高校生までの「ノーマル」ってなんだろう、という所からですね。
私自身はこの頃恋愛感情なし、かつ、性欲ありって感じでした。特に好きな子!っていうのがいたわけではないけど中学くらいからはクラスの可愛い子とあれやこれやしたいなぁとは思っていたわけです。
普通の人の初恋が平均でどれくらいの時期なのかわかりませんが、高校生くらいまでで「好きな子」はいないけど「やりたい子」はいる、というのはとりわけ珍しいことではないと思います。なのでいま振り返ると「ノーマルじゃないかな?」というところですね。
そもそも私は高校生の終わりくらいまでは異性に関して友達はおろか、普通に話したりする人もいなかったのでそれで好きな子ができないのもまあしょうがないかなと思います。
性欲と恋愛感情は同等か? という議論はおいおいするとして、少なくともこの頃他の人と比べて自分の性質に違和感を感じることは全くありませんでした。
②アセクシャル期
大学生スタートくらいからこの「アセクシャル期」に入ります。
一応説明しますとアセクシャルは一般に恋愛指向も性的指向も持たない人、つまり好きな人もいないしやりたくもないって人を指します。
振り返ると大学入ったあたりから周りに「やりたい子」が妙にいないなぁと思い始めました。高校生から大学生になった時にそれを思い始めたので最初は「私制服フェチだったのかな・・・?」とか考えてましたがどうやらそういう感じでもない。(あ、女子高生は今も好きですけどね)
その時の大きな変化が周りに女性の友人が増えたこと、そして恋人がいるという人が目の前に現れ始めたことでした。
高校生くらいまではモテないグループにいたわけで、当然恋愛の話も殆ど出てきませんでした。まして彼女のいるやつなんてほぼ都市伝説です。
それが周りに現れたわけですから、当然恋愛の話も増えます。色んな人に色んな話を聞いて一番ビックリしたのが、
皆だいたい今か過去に好きな人がいる!
ってことでした。
何だお前ら・・・しれっと恋愛興味ないですぅみたいな顔して「やりたい子」ではなくて「好きな子」がいる/いただと・・・!?私ひとりもいなかったのに・・・。
まあ、この段階でも特に何か不安とか孤独感とか感じてたわけではありませんでした。
というのもこれまでほとんど女性と関わったことがなかったわけだし、これから関わる機会が増えればそういうのも自然とあるんだろう。
と思ってたんです。
思ってたんですが、
ま――――――――――――あ全然ない。
好きな人?なにそれ美味しいの?状態です。
そうなるとまず困る。人の恋愛話は散々根掘り葉掘り聞いてるわけですから「佐野くんは好きな子とかいないのー?」ってボールを投げつけられるわけです。でもいない。喋ることない。これがめっちゃ困る。困るけどほんとにいないからどうしようもない。とりあえず「画面の向こうに」と言って急場を凌ぎました。(嘘ではない)
そしてだんだん羨ましくなるわけです。古今東西あらゆるところで行われている「恋愛」とやらがめっちゃ楽しそうじゃないか・・・。もはや失恋した話ですら楽しそう。でもやっぱり周りに「好きな子」というか「付き合いたい人」は現れませんでした。この頃にはまあまあ人並みには女性と関わりがあったにも関わらず、です。
おかしーなーおかしーなーと思っていましたが当時は「ノンセクシャル」とか「アセクシャル」という言葉も知りませんでした。私が何かおかしいのか、それともみんなそんなに好きな子でもないけどとりあえず形だけ「恋愛」をしているだけなのか・・・? なんて色々考えていました。
そうしてできた違和感がだんだんと大きくなり、ある日の深夜2時頃、それははっきりと形になって現れたのです。
それは、居酒屋で友達と飲んでる時、一緒にいた女性が自分の足回りの太さを気にしていました。(別に私から見て普通じゃないかなと思っていたのですが本人はお悩みだったようです)そしてその時、自分のサイズと比べたくなったらしく、その子が私の太ももをガッと掴んだのです。その瞬間でした。
もんのすごい気色悪い。
思わず「気持ち悪いからやめて」って言いました。その女性にはすごく悲しそうな顔をされたのをよく覚えてます。あの時はごめんね[ピ-]さん。
そして終電を逃し、始発に乗ってお家に帰り、お風呂に入って頭洗いながら思ったわけです。
仲の良い、「女性に」、触れられて、気色悪いっておかしくない?
この時に明確に、私は人と違うのだなと感じました。
長くなったので続きます・・・。
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