「加害者」の方へ
皆さまこんばんは。
いつもちょっとふざけ気味ですけど、今日はちょっと真面目な話です。
今回は差別について。
普通の人にはどこか遠い世界の話ですが、セクシャルマイノリティの方々にはそれこそ常に隣にあるようなお話ですね。
私が解説するまでもなく、セクマイへの差別はこの世に溢れています。悪意のあるなしにかかわらず、傷ついたり嫌な思いをしている人が数多くいらっしゃいます。
と、ここでとりあえずこの記事を読んでほしいと思います。
全部読んで頂けると嬉しいのですけど、なげーよ!って声も聞こえてきそうなので私が要約しますと、
・Bさんはセクマイ(同性愛者・・・というかゲイ?)が気持ち悪いと思っている。
・そういう人がいるのは理解できるが心が追いついていない(本能的に気持ち悪いと思っている)
・現実にゲイの人に出会ったことがあり、そのときはごくごく普通の男性であることに驚いた(もっとオネエ系の容貌をしていると思っていた)。興味はあったが、失礼と思い、深くは聞かなかった。
・うっかり悪意なく言った言葉が炎上するのが怖い。だからといって関わらなければそれも差別になってしまう。
さて、当事者の方、非当事者の方。
どう思いましたか?
この記事、Twitterで記者の方が記事の紹介をツイートしているのですが、そこに当事者、非当事者の方からかなり多くのリプライが来ていました。
「LGBTは気持ち悪い」という人に会いました。「頭ではわかってる。心が追いつかない」「異性愛が当たり前と思っていたら突然罪人になった」「僕の方が社会的に葬られる」「ポリコレ棒が怖い」。非理解者もまたテンプレで見られがちですが「ただの差別主義者」なのでしょうか https://t.co/0u6JAFzGW7
— 原田朱美 (@haradaakm) 2018年4月5日
私も流し見したくらいですが、およそ半分の方が多かれ少なかれこの記事に「不快感」を示していました。
「差別だ」とか「理解しようとしろ」とか、まあ主に「Bさんが悪い」。ついでに「こんな記事をよく公開できたな」みたいな意見です。
私もこの記事をみて大変な憤りを感じました。
・・・とかいうことは全然なくて。
面白いなーこういう人もいるのかー。
と思いました。
大事なポイントは、このBさんはゲイの男性に出会ったときに、一つも失礼なことはしていないんですよ。
ゲイをカミングアウトされて、性的な部分に興味を持ったけれど、仕事中にそういうことを考えるのは失礼だとすら思った。
ついでに記事読むとわかるんですけどこのBさんは同性愛者の権利が認められていないことに問題意識も持っている。
ただ気持ち悪いとは思ってる。
それだけ。
私はBさんを差別主義者だとは思いません。
この人は少なくとも感情を表に出してセクマイに迷惑をかけていないからです。
むしろこの記事に「改心しろ!!」とリプライ送っている人たちのほうがよほど「怖い」と思います。その人たちのほうが差別主義者、つまり加害者になる可能性が高いと思うからです。
人の思想は自由。これは憲法で決められてる、とかではなくて、
だって誰にも迷惑かけてないじゃん。
ということだと思います。
「気持ち悪い」と思ってもいいけれど、それが言葉になって相手に伝わった瞬間初めて差別なのだと思います。
極端な話をすれば、セクマイが気持ち悪いと思っている人が100人集まって「セクシャルマイノリティなんて気持ち悪いにきまってる!」と叫んでいたとしてもそれは差別ではありません。それが防音室であれば。
セクシャルマイノリティを「気持ち悪い」と思っている人を「正しい考えに直してあげよう」と「教育」してあげるほうがよほど差別だと思います。
差別なのかどうか。
それは「思ってるだけ」なのか「実際に相手に迷惑をかけているのか」を、きちんと切り分けることだと私は思います。
記事の終わりは
どうすればいいのか、簡単にこたえは出ません。
と締めくくられます。
簡単じゃないでしょうか。
思っても言わなきゃ良いのです。
それはマジョリティもマイノリティも同じこと。マジョリティに「異性愛なんて気持ち悪い!」「よくセックスなんて気色悪い行為できるな!」と伝えるのは差別です。
どちらの方も、どうか加害者にならぬよう・・・。
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お勉強 そのニ
皆さまこんばんは。
今回は前回のお勉強の記事
に続いてお勉強第二弾です。
セクシャルマイノリティの用語と意味について一緒に学んでいきましょう。
今回のお勉強は「たまに聞くけどよくわかんねえ言葉」特集です。
①シスジェンダー、ストレート
シスジェンダーとは心と体の性が一致した人のことを言います。例えば体が男性であり、かつ男性としての性別に違和感を持っていない人はこれに当たります。
ストレートとは非同性愛者、つまり異性愛者のことを指します。
要するに「普通の人」のことを性自認がシスジェンダー、性的指向がストレートといいます。
ちなみにですけど私はシスジェンダーでストレートです。ただ来世は女性が良い。
で、なんでわざわざ「普通の人」に用語をつけてるのか、ということですね。
それはこの「普通」という表現が非常に良くないからです。「普通」の対義語、いくつかありますがぱっと思いつくのはなんでしょうか。
私が思いついたのは「異常」でした。だから「普通の人」を「普通」の性自認、「普通」の性的指向と呼ぶことはそうでない人を「異常」であると言ってしまっているようなニュアンスがあるわけです。
だから「普通の人」も種類の一つとして用語を割り当てようということですね。
ただこのブログではシスジェンダーでストレートで、更にアセクシャル、ノンセクシャルでない一般的な性的欲求のある人を「ノーマル」と呼んでいます。別にそうじゃない人を「異常」だと言いたい意図はないのですが、個人が書いてるブログですし、細かい配慮よりはわかりやすさ重視の方が良いかなと思って使ってます。まあ・・・不快に思う人がいたらごめんね。
バイセクシャルはLGBTにも入っていますから、認知度高いですね。
バイセクシャルは男性も女性も好きになれる人のことを言います。前回のおさらいになりますがこれは性的指向の一つです。性自認ではありませんよ!
じゃあパンセクシャルってなんですかというと
全性愛(ぜんせいあい)、パンセクシュアリティ(pansexuality)、オムニセクシュアリティ(omnisexuality)とは、男性/女性の性の分類に適合しない人々も含め、あらゆる人々に恋をしたり、性的願望を抱いたりすること。全性愛の性質を持っている人を全性愛者(ぜんせいあいしゃ)、パンセクシュアル(pansexual)、オムニセクシュアル(omnisexual)、パンセクという[注 1]。(Wikipedia)
全性愛!
強そう!
ということでもう男も女も関係ねえ!人類全部いけるぜ!みたいなイメージです。(誰でも見境なく好きになるわけじゃないよ!)
どういうこと?というと、
そもそも性自認は男か女か、だけではないわけです。女よりの男とか、もう男も女もないXジェンダーとか。
そういう人を好きになったとして、じゃあもうそもそも性別とか関係なくね?っていうのがパンセクシャルの考え方です。多くの人は好きになる大前提が「異性」だけど、「同性」だけ好きになる人もいて、パンセクシャルとなるともはや「性別」は条件に挙がらない、という感じでしょうか。
みたいなパターンが多いみたいですね。
③リスロマンティック
ずっと片思いしてた人がやっとこちらを向いてくれた!
・・・でもなんか気持ち悪いな。
っていうのがリスロマンティックのすっげえ大雑把な説明です。
相手に恋愛感情を感じるが、相手から恋愛感情を向けられることを望まない、もしくは必要としない。
これがよく使われている定義になります。
実際は気持ち悪い以外に怖いとか不安とか冷めたとかそういう人もいるので上の例は若干不十分ですけど、まあそんな感じ。
ただ単に好意がこちらを向くのが嫌という人もいますし、性的な意味が入ってくると嫌という人もいるみたいです。
ちなみに私はこれ女性しか見たことありません。まあそもそも男性が片思いの女性に好意を思い切り向けられることが少ないというのはあるかもしれませんが。
でも女性には意外と多いみたいですね。研究論文とかも出てました。
一番わかり易い!面白い!と思ったのは下記のブログ記事
治すべき!とかそもそもそういうもんだから治すもくそもな・・・とかはともかく、こういうのがあるんだって知っておくだけでも結構役に立つと思います。
「私あいつが好きで、たぶんあいつも私のこと好きだけどなんか気持ち悪いんだよね~」なんて普通に言ったら袋叩きにされそうです・・・でも「私たぶんリスロマンティック」って言ったらなんとなくあーそうなんだーってなりそうじゃないですか?
みんなで知識つけて世の中住みやすくしていきましょう!
上記で引用したブログ記事、筆者の名古屋みさと様(@haa_cha)に掲載許可を頂きました。
名古屋みさと様、ありがとうございました。
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アセクシャルオフ会レポ(にじいろ学校様)
皆さまこんばんは。
先日、にじいろ学校様のオフ会に参加させて頂きました。
#TRP2018 2日間本当にありがとうございました!!5日のアセクシャルオフ会ではなんと78名の方にご参加いただきました(´∀`●)!!6日のパレードでも多くの方にご参加いただき本当に嬉しかったです❣️!!これをきっかけに少しでも「恋愛をしない人もいる」ということが世間に認知されると嬉しいです😊 pic.twitter.com/b5u0Euk3Pb
— NPO法人にじいろ学校 (@niji_koou) 2018年5月7日
ので、今回はレポをお伝えしようと思います!
楽しいこと、面白いこと、興味深いこと、たくさんありました。
その一つでも伝わると嬉しいです。
個人情報保護法に基づき、この記事とその他のインターネット上の情報からでは個人を特定できないように書きますが、流石に現地にいた方でしたらある程度誰のことかわかってしまうことはあると思うので、勝手に書いてんじゃねえ!ってことがありましたら大変お手数ですがご一報ください。
①行くよ東京!
さて!5/5の朝!前日までカラオケ徹夜で「メルヘンデビュー!」
を全力で歌っていたせいで眠い上に喉死にそうになりながら、関西空港から飛行機に乗り込み!
朝早く東京についてしまったのでとりあえず上野に行き、ひとりブラタモリごっこ(散歩です)をしていたら楽しすぎてお昼ご飯を食べそこね!(お腹空いた!)
なんとか着きました!
代官山!
おしゃれ!
インスタばえ!
インスタやってません!
会場に入るとすでに半分くらいの方が到着されていました。そう、なんと40人近くの人がいるわけです。
この人達が全員アセクシャルなわけです!すげえ!
とりあえず名札とパンフと飲み物を頂き、誰か喋れそうな人いないかなーと思いながらキョロキョロ見渡してると、
・・・なんか名札に「ライフプランナー」って書いた人いる・・・。
「ライフプランナー」の意味がわからなすぎて面白そうだと思い、お話してみると今回にじいろ学校様の代表様にお呼ばれしたゲストの方だそう。
実は今回この方以外にもアセクシャル関連で活動されている方が何人かお話しに来てくださっていました。
ちなみにライフプランナーの方とは後でちゃんとお話したのでその話も書きますね。
そうこうしているうちにほぼ全員の参加者の方が到着されました。
78人。
78人です。
78人アセクシャルが集まりました。
すごくないですか?78人セクシャルマイノリティの中でさらにマイノリティとか言われてるアセクシャルが集まったんですよ!
なんかあれ、ゾンビ映画でウイルス感染が始まって10年後、人類の大半が滅びた中で一人サバイバルをしていたら突然人間の集落を見つけたみたいな。
「今までどこにいたんだ君たち!」って気持ちになりました。たぶん日本でこれだけのアセクシャルが一箇所に集まったのは初めてじゃないでしょうか。
そういうわけで始まりました、アセクシャルオフ会。いえーい。
にじいろ学校代表さんのゆるめの挨拶のあと、各人がそれぞれテーマの決められたテーブルのなかで興味のある場所につき、お話をしていきます。
喋るの疲れたらソファで休んでもOK!
私は今回4箇所のテーブルでお話させていただいたので、それぞれについて記事を書きたいと思います。
②ノンセクシャルテーブル
少ねえ。
ノンセクシャルとは、以前にも書きましたが恋愛はするけど性的なことは苦手or興味がないという人を言います。アセクシャルの人は恋愛もしません。
このとき集まったのは5~6人だった思います。いや、テーブル7つに別れてて80人弱いるんだから均等割したらそんないうほど少なくないし、そもそもノンセクシャルの人がみんなノンセクシャルテーブルに来てるわけではないんですけどね?
でももうちょっといると思ってた!
セクシャルマイノリティの中のマイノリティの中のマイノリティかよ!
でもですね、その中に、なんと!男性がいたのです!(正確に言うとFtMの方です)
私初めて男性のノンセクシャルの方にお会いできたのがすごく嬉しかったです。(ほんとは男性とか女性とか区別するのは良くないんですけどね・・・)
あ!いたー!みたいな。
思わず握手までしてもらいました。
ノンセクシャルの人はアセクシャルの人と悩んでることがちょっとだけ違います。アセクシャルの人は「恋愛感情はわからない」ということが悩みであったり不思議であったりするわけですが、ノンセクシャルの場合は「好きな人はいるけど」◯◯ができない、したくない、みたいなお話が多いです。
何個か聞いたお話を列挙しますね。
・お付き合いした経験はありますか?
テーブルの人はほぼ全員あり。でもやっぱりスキンシップが増えると厳しいということでした。
・どこまで許容できますか
ハグまではほぼ全員大丈夫。手つなぐのも厳しいという私のような人は珍しいかもしれません。キスあたりでだいたい意見が別れます。でもセックスできなくはないって人も。
・結婚願望はありますか
はっきり「ある!」という人は私以外はいませんでした。ただパートナー的な人がほしいという人はいました。
個人的には「逃げるは恥だが役に立つ」の契約結婚がすごい良さげだったのに最終的には恋もセックスもしてんじゃねえか!ってがっかりしたって話が面白かったです。
・困ることはありますか
お付き合いすると相手の人に体の関係を求められるのが…というのがやっぱり一番多いですね。
他には「彼氏いません」というと「そうなんだ!頑張って」って言われるけど別にそんな欲しいわけではないとか。
③ライフプランナーの方のテーブル
次に行ったのは冒頭でお話させて頂いたライフプランナーの方とお話できるテーブル。
ライフプランナーというのは人生全体の設計を一緒に考えましょうみたいな職業だそうです。ファイナンシャルプランナーはよく聞くと思いますが、あれは人生のお金の計画を立てましょう、そしてライフプランナーは人生の計画を立てましょうって感じです。
保険会社の方なので聞いた話をもとにこういう保険がありますって提案をしてくださるようなことを職業とされていらっしゃるそうですね。といってもその場でパンフレット渡されるとかそういうことは全くありませんでしたので、今回は営業で来てくださったわけではなさそうです。このオフ会で聞いた話からセクシャルマイノリティの需要に沿ったような商品が作れないか、会社で話し合うと仰っていました。
さて、ここで一番皆の共感を得た質問は
「女一人で生きていくことは可能ですか?」
でした。
アセクシャルの人は普通の人より結婚のハードルが高いです。
まず好きなひとができない。
彼氏ができても性的な関係は持てないか、持ちづらい。
もし結婚しなければ当然一人で生きていくことになりますから、こういった質問が出てくるのも当然です。日本では特に国の制度や社会の作り上「女性が一人で生きていく」という形がほとんど想定されていませんから。
ライフプランナーの方の答えとしては「できます」ということもなく「できません」ということもなく、「個人によります」ということでした。
じゃあ女性一人で生きていくにはどれくらいお金が必要か?
親の介護はあるか?
そもそも今仕事をしているか?
これらすべては個人ごとに違いますから、個人ごとのプランが必要です。ということらしいです。なるほど。
こういうお話のとき、必ずといっていいほど話題に上がるのは
「アセクシャル老人ホームが欲しい」
という意見です。
「孤独死は怖い。でも世間一般で言う結婚は多分難しい」
というわけで同じ考えを持った人たちで一緒に暮らしたいということですね。
簡単ではないし、私がパッと思いつくだけで問題点が5、6個見つかりますから、実現は難しいでしょう。でもいつかそういうの全部ふっとばしてそういう居場所ができるといいですね。
④アセクシャルに関する本を執筆されている方のお話
次に行ったのはアセクシャルに関する本を執筆されている方のテーブルです。
社会学的な視点からセクシャルマイノリティを研究されている方のお話を聞きに行きました。
学会では今はアセクシャルを研究されている方は非常に少ないそうです。LGBTなんかは増えてきたらしいので今後に期待ですね。
他には、学術的なアセクシャルの定義について。
学術的にはアセクシャルを定義する方法、その研究がやりたいことに依存して変わるらしいです。ただ、主な方法は2つあって、
「アセクシャルに関するサイトが使っている定義を使う」のと「アセクシャルと自認している人をアセクシャルとする」という方法があるそうです。
「アセクシャルと自認している人をアセクシャルとする」とすると条件がゆるいのでより多くの人がアセクシャルと認定されます。一方で「じゃあアセクシャルって何?」って言うとこの定義を使っても答えられません。だからアセクシャルを扱っている団体などが提示している定義を一緒に使う、という方法です。
今回出版する本の内容としてはアセクシャルの方にインタビューした内容をまとめたような、比較的読みやすい形での本になるそうです。ちなみに私も去年応募してskypeでインタビュー受けました。
この本は現在も執筆中でもうすぐ発売だそうです! 楽しみ!
⑤海外の話
最後は海外(アメリカ)のアセクシャルの方が来てくださっているテーブルに着きました。
アメリカ人の方ですが非常に日本語がお上手で・・・!すごい・・・!
アメリカではノンセクシャルという言葉は使わず、ノンセクシャルはロマンティックアセクシャルと呼ぶそうです。(日本でのアセクシャルはアロマンティックアセクシャル)
というかアメリカの文化ではそもそも好きな人だから→セックスする、って感じではなく、セックスして→相性が良ければ付き合う、という感じだそうで(アメリカでもこの辺の文化は地域によって差があるらしいですけど)そういうことなら好きだけどセックスはできないというノンセクシャルがあまり使われないのもわかる気がします。
あと一個びっくりしたのは海外のマッチングアプリ(婚活アプリみたいな?)には最近「自分はアセクシャルです」というのを登録することができるらしいです!
セクシャルマイノリティの理解度はやっぱり海外の方が一歩も二歩も進んでるなぁと感じました。
⑥ちょっとした事件
オフ会の途中ちょっと印象的なことがあったのでついでに書いときます。
ノンセクシャルテーブルで初めて男性のノンセクシャルに会って握手しました!と書きましたが、休憩時間のときになんと握手してくださった方に謝られたのです。
曰く、「触られるの気持ち悪いって知らなくて握手してしまってごめんなさい!」とのこと。
いや握手しても全然気持ち悪くないんだけどな・・・と思ったし全然大丈夫ですよ!ってお伝えもしたんですけど、なるほど確かにノンセクシャルテーブルで私「手つなぐのも無理です」って話しました。
これが非常に説明するのが難しいんですけど、こう、カップルが手をつなぐのは気持ち悪いんですけど普通に人と握手するのは全然平気なんですよね。言葉足らず・・・。
伝えるって難しいなって思いました。
以上が今回のオフ会でした。
このあと二次会に誘って頂いたので20人くらいで居酒屋に行き、色々お話させていただきました!そこで聞けたこともこれから個別に記事にしていきたい・・・。
す~ごい楽しかった!
にじいろ学校の皆様、ゲストの皆さま、私と話してくださった皆さま、ありがとうございました!
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セクマイでよかった!
皆さまこんばんは。
セクシャルマイノリティの皆様、日々お悩み多きことかと思います。
好きな人はいるけどその人がノンケだから困ってる同性愛者の方。
男らしさ、女らしさの強要にうんざりしてるトランスジェンダーの方。
「それはまだ運命の人に出会ってないだけだよ!」とか謎理論を投げつけられるアセクシャルノンセクシャルの方々・・・。
本当にお疲れ様です。
でも、一回それは置いといて。
今日は
「いやぁ~ほんと!セクマイで良かった!」
って話をしましょう!
そういうわけで会社の帰りに電車の中で「そういやセクマイで良かったことあるかな・・・」って最寄りにつくまでの15分だけで考えただけのお話を今からしようと思います!
ちなみに私はノンセクなのでノンセクで良かった話になりますよ!
①「あんなこと」平気でできる人じゃなくてよかった!
ノーマルの皆さまお気を悪くされたら本当にごめんなさい。
でも本心から思ってる。
セックスなんておよそ人間の行う行為じゃないと思ってるので、それが気持ち悪いと思ってる自分にちょっと安心してる。
セックスを楽しめる人を否定しているわけではないですよ!あくまで私はこう思うよっていうやつ。
②セクシャルマイノリティの話が聞けてよかった!
ジェンダーセックス問題って社会学と生物学と心理学かけあわせたみたいな感じじゃないですか?なので学術的な面白さをいつも感じます。
例えばリスロマンティック。この方々は「片思いはできるけど両思いは難しい」という気持ちを持っていらっしゃいます。主に「好意を向けられることに不安や嫌悪を感じる」ということらしいです。私にとってこれはとても不思議で、興味深いお話です。
でも自分がセクシャルマイノリティじゃなかったらそもそもこの分野に出会わないし、出会ってもオフ会とかちょっと行きづらいから話しづらいですね。(私はノーマルの人がオフ会来てくれてたら喜びますが・・・)
特にアセクシャルノンセクシャルってアセクシャルノンセクシャル+Xジェンダーとか、アセクシャルノンセクシャル+同性愛者とか、そういういわば「他分野」の人の話も聞けるのでとても楽しいです!
③仲間が見つかってよかった!
ありますよね。自分しか知らないマイナー漫画だと思ってたらおもいがけず近くにいた友人も実はファンだったとか。
「えー!君もあの漫画好きなん!?」
「君もなん!私あのシーンめっちゃ好きやねんけど!」
「めっちゃわかる~!」
っていうの。なんか知らんけどめっちゃ嬉しいですよね。
セクシャル「マイノリティ」ですからね。もうはなからマイノリティってついとるやんけ!って中で仲間を見つけたときの嬉しさはね、我々マイノリティの特権ですよね。
④浮気の心配がなくてよかった!
私浮気するやつめっちゃ嫌いなんですよ。
アホだから。
でもあの人たち大抵言うじゃないですか、
「迫られたから」「我慢できなかったから」
ああもう下半身に脳みそついてるアホなんだろうなって思いますけど、その点ノンセクなら迫られたら可能な限り全速力で逃げますからね。我慢ってもうそれをするほうがよほど我慢ですよ。
アホの仲間入りする心配がまったくない!素晴らしい!
はい!なんと15分で4つ見つかりましたよ!やったー!
いやぁーほんと、セクマイで良かった!
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色違いポケモン
皆様こんばんは。
何このタイトル?
とのツッコミが続々聞こえてきておりますが、今回は私が「仲間ほしい!」って叫び続けるだけの記事です。
さてさて、私はノンセクシャル男性であります。さんっざん言ってますがノンセクシャル男性であります。ノンセクシャル男性です。
そのノンセクシャル男性、ぜんっぜんいません。
少なくとも私は他のノンセクシャルの男性をリアルで見たことがありません。
(ノンセクシャルの女性はアセクノンセクオフ会でたくさんお会い致しました。)
ネット上にすらほっとんどいません。ツイッターで「いませんかー!」って言ったら一人だけ「いますよ」ってリプ返してくださった方一人と、その他数人しか見たことありません。(リプくれた人ありがとー!)
ちなみに女性だとだいたい2,30人は見たことあるし、お名前とか趣味とか、そういう情報は殆ど知らないけど存在は確認してるというレベルなら100人くらい知ってます。
ただ男性がいない。
全然いない。
色違いポケモン並にいない。
あ、ちなみに色違いポケモンって金銀だと出現確率0.0122%だそうですね。
前にセクシャルマイノリティを支援する団体さんのオフ会に行ったとき、代表の方がお話されてたんですが、ノンセクシャル合コンやろうとしたんだけど男集まらなすぎて断念したんですって。
すごくないですか?合コンやろうとして男が足りなくて断念するんですよ!?
私も合コンとか行ってみたいです。楽しそう。
でも普通の合コンだと間違いなく色々無理があるからノンセク合コン行きたい。
あるいはノンセク男特有の悩みに「わかるわ~」って言ってくれる人が欲しい。
正直自分の性器まあまあ気持ち悪いとか、男同士のシモネタがしんどいとか、そんな話がしたい。
逆に他のノンセク男は何に悩んでるとか、こういうときどうしてるとか、そういう話が聞きたい。
とにかく、仲間がほしい。
だからですね、
私と同じ色違いポケモンの方。ツイッターでもコメント欄でもいいので、「ここにいるよ!」って教えて下さい。お待ちしております。
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ノンセク男子のリプライ来ると嬉しいな!
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男女友情問題
皆さま、こんばんは。
本日のお話はよく言われるあのお話、
男女の友情は成立するか!?
問題です。
するやろ。がこの話の結論なのですがまあ聞いてください。
あ、ちなみに今回はちょっとだけ口悪めでお送りしております!嫌な人はまあ・・・飛ばして!
そもそもなんで突然そんな話を?ってところですが、私職場で仲良くさせて頂いてる女性が一人おります。仮にその女性をAさんとします。
なんで仲いいかというとその子が私と同じ重症のオタクなのでよく話が合う、というだけなのですが、周りによく言われることが一つ。
「付き合ってんの?」
めっちゃ言われる。
もう職場で会う人間同期から先輩までほぼ全員に言われる。
付き合ってないです。そもそもAさん彼氏いらっしゃるしAさん彼氏いらっしゃるって散々お前らにも言ってたよね。ていうことはなにか?私がAさんと浮気するようなアホに見えるってことか?
まあ万が一私がAさん好きとか、Aさん好きって周りに言ってるとか、Aさん口説いてるとか、そういうことがあるなら百歩譲って言われてもしょうがないかなと思うけれども、全く全然そんな事も無いわけで。
一回「やることやってんの?」って言われたときはもうほんとイライラしすぎてこいつ早く死なないかなって思いましたね。まずやることって何?付き合ってないですっつってんのにやることってなんだ?スマブラか?
以前にご紹介差し上げたTさんは「男女二人で遊びに行って何もないことないでしょ~笑」って仰ってました。だから何もねえつってんだろ耳ついてんのか。
そもそも仮に付き合ってたとしても、お前らに報告する義務はない。
とまあ毎回すげーめんどくさい思いをしています。一回付き合ってないですって言ったのに二回目聞いてくる人はもう脳みそついてるのかなって思います。ついてないんだろうけど。
これはノンセクシャル特有なのか、それともノーマルでも派閥の分かれる問題なのかわからないのですが、どうやらほとんどの人は異性と二人で遊ぶときはそういう意識があるみたいですね。なんせ男女の友情は成立するか!なんて話が議論になるくらいですから。
だから誤解されるわけですが、私はそれが嫌だし、困る。そもそも私にほんとに好きな気持ちがあったらお前らにガタガタ言われる前になんとかしてるし。
男女の友情成立しない派の人たちにはお前の周りの異性は他人か恋人しかいないのか?って聞いてみたいです。まあ、たぶんいないんでしょうけど。
ここで言ってもその人達は見てないと思うのであんまり意味ないのですが、世の中には異性となんの下心もなく仲良くできる人もいて、そういう人は「付き合ってんの?」って聞かれるのがめちゃくちゃ鬱陶しくて嫌っていうのがどうか広まって欲しいです。
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オフ会のすゝめ
皆様こんばんは。
先日、とあるオフ会に参加させていただきました。
ので
今回のテーマは「オフ会」です。
アセク/ノンセク オフ会ってどうやって参加するの!
とか
どんな感じなの!?
って話をしようと思います。
の前にひとつ。すごい水を差すようなのですが、
インターネットで知り合った人間と出会うのは基本的に危険な行為です。
最近はTwitterで知り合った人と会うというのは普通のこと、という風潮がありますがリスクのある危険な行為をしている、ということは常に意識して参加していただきたいと思います。
例えば女性だったらオフ会で意気投合した男性がいてもその後安易に二人で行動しないとか。「この人アセクシャルだから大丈夫ー」なんて間違っても考えないようにしてください。同性でも安心というわけではないです。とにかく最低限の自衛だけは考えて参加しましょう。
ちなみに私自身は男であるということもありますが、今まで怖い思いとか嫌な思いをしたことはないです。
はい、では脅しはここまで。ここから楽しい話です。
私が今までオフ会に参加させていただいた回数は2回。その時の経験をもとにオフ会ってこんなのーって話をします。
基本的には楽しい会なので、興味のある方はぜひ参加してみてもらいたいです。
まずは参加申し込み~終了までの流れ。
①見つけましょう
ほとんどすべてのオフ会はインターネットで申し込みを行います。オフ会を見つける方法は色々ですがセクシャルマイノリティの団体で定期的に開催されているもの、個人の有志によって開催されているものがあるので、「お住まいの地域 アセクシャル/ノンセクシャル オフ会」で定期的に検索していると引っかかると思います。また、Twitterでアセクシャル、ノンセクシャルとプロフィール欄に書いている人をフォローしておくとその方が「オフ会参加する!」とつぶやいていたりするのでそこから情報を集める方法もありです。
ただどうしても場所は大阪か東京になることが多いです。人口の比率的にしょうがないところはあるのですが、もう少し地方開催も増えると嬉しいですね。
②参加条件を見ましょう
セクシャルマイノリティのオフ会というのは基本的に「こういう人が参加できます」という条件がついています。「アセクシャル/ノンセクシャル当事者」と書いていればノーマルの人は参加できません。「アセクシャル/ノンセクシャルに興味がある人」ならノーマルの人でも参加できます。ここでひとつ悩むのは「まだ自分のセクシャリティが確定していない」という場合ですが、「アセクシャル/ノンセクシャルっぽい」ひとでも普通は参加してOKです。そもそもセクシャリティを確定させている人は少数派で、大半の人は「たぶんアセクシャル/ノンセクシャルっぽいのでお話聞きたくて来ました」という感じなので。
③申し込みましょう
たいていそのオフ会の情報とともに申し込み方法が書いているので、そちらに従って申し込みましょう。Twitterアカウントを使う場合が多いので持ってると便利です。名前や住所などを要求されている場合はその個人、団体が信用できるか十分に吟味してから送信するようにしましょう。
申し込みを行うと相手から返信が来ます。場所や時間、参加費、差し入れの持ち込みはOKかなど確認します。OKでも手作りはちょっと・・・という場合もあるのでそのへんを確認しておきましょう。
④ドキドキワクワクして当日まで待ちましょう
結構緊張します。
⑤行きましょう
当日になったら会場へ行きましょう。遅れそうなら早めに連絡するように。だいたい会場時刻と開始時刻が書いています。場所がわかりにくいこともあるので早めに着いたほうがいいですが、人見知り気味の人は場所を確認してから開始時刻ギリギリまで近くのコンビニで立ち読みしとく、とかもいいと思います。逆に人と話すのが好きな人は早めに入ると同じく早めに来た人と始まる前にお話できたりします。私はだいたいいつも開場後5分くらいを目安に入ります。始まる前に初対面の人とセクシャリティの話をするのもあれなので「どこからきたんですかー」とかてきとーに話を投げておしゃべりしましょう。
⑥始まります
定刻になったら主催の方が始めてくださいます。自己紹介から始まるので何をいうかなんとなーく考えておくといいです。私の場合は
「◯◯県から来ました、佐野です。性自認は男で性的指向は異性愛者のノンセクシャルです。趣味は漫画とかよく読んでます。よろしくお願い致します」
くらいでしょうか。
例えばアセクシャル/ノンセクシャルであることは言いたくないとか、同性愛者であるけどそれは隠しておきたいとか、そういう場合は言わなくても大丈夫です。言わなかったら皆聞かれたくないことを察してくれるのでそれ以上突っ込まれることはないです。
それから趣味とか自分の情報を出しておくと後で話しやすくなるので便利です。周りの人の自己紹介も趣味とかそういった情報を覚えておくと会話のきっかけにできます。
自己紹介苦手・・・な人も安心してください。周りも緊張してます。オフ会に来ているのはみんな自己紹介の達人ではありません。私も噛み噛みです。
⑦話しましょう
ここからの形態はオフ会それぞれです。テーマと時間があってそれに沿って話していったり、普通の雑談のように話したりします。ただなんとなく定番のような話題はありますので以下に挙げておきますね。
・セクシャリティを自認したきっかけ
・恋のABCどこまで耐えられる?
・今までの恋愛について
・アセクノンセクこれが困る!これがむかつく!
・結婚/子供について
・社会がもっとこうなればいいのに
もちろん話したくないことは話さなくてOKです。また、聞きたくない話もあるとは思います。ただ自分だけが聞きたくないからやめてほしいというのはやっぱり言いづらいと思いますので、そういうときは予め「こういう話は苦手なので聞きたくない話に関しては耳を抑えるようなこともあります」と言ってしまうのも一つの手です。いずれにせよ無理はせずに楽しく、って感じですね。
⑧だいたい話し終えたら・・・
同じセクシャリティの人が集まったと言っても流石にずっと話していると話すことなくなったりもします。
そういうときは趣味の話なんかに移行することが多いです。もはやセクシャリティ関係ない話ですがいろんな趣味の人がいて結構楽しかったりします。こういうのもオフ会ならではですね。
⑨終わります
定刻になったら終わります。貸しスペースを使用している場合が多いので、掃除など行うこともあります。そういう場合はお手伝いしましょう。
終わったら主催者さんと皆さんに御礼を言って解散です。意気投合した人と二次会に行ってもいいとは思いますが、個人的には二人きりなら異性同性問わずやめておいたほうがいいとは思います。
⑩ネット越しで改めてお礼しておきましょう
SNSで主催者さんが「オフ会やりましたー」的なのを挙げている場合はそのコメントかDM、メールなどで改めてお礼しておきましょう。また、拡散希望されているなら拡散してあげると良いと思います。
流れとしてこんな感じ。
ここから皆が気になる(であろう)Q&Aを書きたいと思います。
Q どんな人がいますか?
A 色んな人がいます。
性指向や性自認も本当に色々です。ノンセクで異性愛者でない方も多いです。そういった意味では人の多様性を感じられるいい機会かもしれません。
基本的には皆さん優しく真剣に話聞いてくれます。さらに言えば普通の人を集めた会より他人の思想というものに対する理解度が段違いで高いです。自分がマイノリティだったりマイノリティを理解しようとする人が集まっているので当然といえば当然かも知れませんが、普段話しづらいこともスラスラ話せます。
Q 年齢層はどうですか?
A 20代が多いです。
大体の場合20代前半、大学生~社会人3年目くらいが一番多いです。ですが高校生や40代、50代の方も今までいらっしゃいましたし、参加するにあたって年齢を気にするということはあまり必要ないのではと思います。
Q 人と話すのが得意ではないのですが大丈夫ですか?
A 大丈夫です。
あまりしゃべらない方もいらっしゃいます。ある程度の人数は参加していると思うので聞き専門のような形で参加するのもありだとは思います。ただ、そもそも自分のことはあまり話したくないのであれば、そのことを事前に言っておいたほうが良いです。
Q お金かかりますか?
A ある程度かかります。
通常は参加費が徴収されます。これは貸しスペースの場所代であることが一番多いです。その他飲食物があるのであればその料金や、団体であれば運営費などが考えられます。ですが参加費は1000~3000円程度で参加要項には書いてあると思うので(書いてないほうが怪しいです)お財布とご相談の上、という感じでしょうか。
Q 男女比はどれくらいですか?
A 女性が7~8割位です。
男性のアセクシャル/ノンセクシャルはどうしても少ないので女性が多いです。ですが男性だから嫌な顔されるとかそういうことは基本ないのでご安心ください。
ついでにいうと見た目女性だけど体は女性、心は男性という方もたまにいらっしゃいます。
それではみんなで楽しいオフ会ライフを。
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