脳内セクシャリティ会議
皆様こんばんは。
本日はノンセクシャルというよりはセクシャルマイノリティの方々のお悩みについて。
ずばり
私ってどのセクシャリティなの!?
問題です。
私、このブログを始めてからセクシャルマイノリティの方(特にアセク、ノンセク)とお話させて頂く機会が増え、大変喜んでおります。
んで、お話聞いてるとですね、この問題で悩んでた経験があったり、なんなら現在進行系で悩んでいる人が大変多かったです。
というかほぼ全員そうでした。
ですので、本日は私がこの問題に関して思うところをお伝えしようと思います。
と、この話、先に結論から言うと
好きに選んだら?
という話になります。
私もこれに関して悩んでいた時期はありました。
と、いうかそもそも私はアセクシャルとかノンセクシャルっぽくなってた時期もLGBT以外のセクシャリティに関する用語は全く知らなかったので、そもそもな~んか周りと違うな~くらいしかわからず、私はノンセクシャルなのかな・・・アセクシャルなのかな・・・と選択肢を並べて悩むことすらできませんでした。
しかし選択肢があればあったで悩むもの。特にアセクシャルとかノンセクシャルは何かができるではなく何かができないことを表すものですから、自分がアセクシャル、ノンセクシャルであることを証明するなんて言うのはいわば悪魔の証明です。
「え~それは本当に好きな人に出会ってないからだよぉ~(笑)」
って他人に言われるとめちゃくちゃムカつきますけどまあ、それ自体否定はできませんよね。
お話しを聞いていても「私たぶんアセクシャル/ノンセクシャルだとは思うんだけど・・・よくわからない」という人が大変多かったです。
ではそもそもなのですが、
なぜセクシャリティを確定しなければならないのでしょうか?
私はノンセクシャルです。と、決めなければならない理由って実はどこにもないと思うのです。憲法にも条例にもガイドラインにもISOにもどっこにも、あなたのセクシャリティを決めなさいなんてことは書いていません。
書いていません、が!
私は決めておいたほうがいいと思います。なぜなら安心を得られるから。
これは以前にも書きましたが私はノンセクシャルに所属している、他にも自分と同じような人がいるということにとてつもない安心感を得ました。自分がどこに属しているのか、というのを自分の中で確立しておくことは精神衛生上とても良いことだと思います。
さて、では問題は自分がどのセクシャリティなのかどうやって確定するのか・・・ですが、正直私はこれ、どうでもいいと思ってます。
もはやセクシャリティを書いたサイコロを「ライオンのごきげんよう」のBGMとともに投げて決める、でいいとすら思っています。なぜならそれで安心を得るという目的は達成するから。
例えばです。
レズビアンを自称する人は必ず女性と付き合っていないといけないでしょうか?あるいは男性を好きになる権利はないでしょうか?
そんなことはないはずです。レズビアンだろうと恋人のいない人はいらっしゃるでしょうし、気になる男性ができたっていい。そのときにやっぱり私バイセクシャルだったのかなと思ったなら自称をバイセクシャルに変えればいいだけです。気にはなるけど恋愛感情かわからないならレズビアンを名乗り続けてもいいし、アセクシャルに変えてもいいし、「レズビアンですけど気になる男性はいて、でも恋愛感情かわかりません」と伝えてもいいと思います。
そんなときに「え?それはレズビアンではないでしょ?」って言う人が現れたらどうしよう・・・と、思われるかもしれません。でも、そんなことはどうでもいいのです。
まさにこれです!
セクシャリティなんて他人がどう思うかではなく、お前ん中でそれを決めて、それで安心できるならあとはどうでもいいと思います。◯◯っぽいとか、はっきりしないけどたぶん◯◯とか、そんなレベルで十分です。
そもそも人が決めたセクシャリティを否定する人間なんてろくでもないアホなのでそんなアホと出会ったら速やかに距離を取りましょう。
ちなみに私は今までセクシャルマイノリティ界隈ではそんなアホな人間にはあったことがないです。皆さん優しくて素敵!
あくまで私の意見ですが、悩んでいる方のご参考になれば幸いでございます。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
愚痴大会で~す。
皆様こんばんは。
本日は
愚痴回です!
というのもちょっと色々あれなことがあったのでここにぶちまけときたいと思います。
私普段ブログ書くときはなるべくきれいな言葉でお伝えしようと心がけているのですが、今回は汚い言葉がたくさん出てくるので、予めご了承いただいて・・・ご了承いただけない人はまずキーボード左下の方にありますAltというキー押してください・・・はい、そうです、それ押したままキーボード上の方にあるF4というキー、はい、そうです、それ押してください・・・。
はい、心のきれいな人が全員ブラウザ閉じたところで始めまーす。
この前職場で飲み会があったんですね。
んで、その中に私と同期のTさんという女性がいらっしゃったんですよ。
私Tさんとはあんまり喋ったことなく、まあ部署は同じですけどお互い性格もなんとなーく合わないなと思ってたのでそこまで関わることもなかったんですね。まあ、そんなに仲良くはない、仕事の付き合い程度の人です。
で、飲み会が始まり、お酒が運ばれてきて、かんぱーいして五分位経ったところで、でした。
突然Tさんから聞かれました。
T「佐野くんさぁ、好きな人とかいないの?」
うーん・・・
まずそれそんな仲良くない人に飲み会の冒頭五分で聞く事かな?
と思いましたが、まあ、まあいいでしょう。飲み会だしね。そんな失礼なこと聞いてるわけでもないですしね。
まあノンセクなんで一応いるっちゃいるけど、なんか色んな経緯を説明するのもめんどくさいので「いやーいないかなー」と答えました。
するとですね
T「なんで!?」
なんで・・・
なんでかなぁ・・・
なんでか知らんけど・・・まあそういう人もいるよねぇ・・・。
まあTさん恋愛脳っぽいし、すぐ人好きになる人はそういう感覚わかんないかもしれないよねー。
この時点でこの女相当めんどくせえなと私思ってるけどまあ、まあ一応てきとーにね、「なんでかなー」とか答えておきました。
すると、ですね
T「出会いとかないの?」
出会いね・・・人間とは出会うけどね・・・出会ってたら好きな人とすぐエンカウントするわけじゃないよね・・・そんなポケモンの草むら歩いてるみたいな話じゃないからね・・・。
まあね、私ももうね、大人ですから。
このTがどんなに恋愛脳でも自分の価値観以外に何も認められないし理解しようとしないアホでも角が立たないよーうにてきと~に「いやまあ出会いもなくはないけどそんな好きな人とかはいないかなぁー」みたいなことを言いました。
すると
するとですね、
するとするとですね、
T「ふ~ん・・・」
T「可哀想」
ひっさびさに人間に対してめっちゃくちゃ苛ついた話でした。
生理的に無理ってこれのことかなあーとか思いながらその後も頑張ってアホと話しました。大人なので。わたしえらい!
そんな、そんな話でした。
ポプテピピック、好評放送中です。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
カミングアウトってさ・・・
大事な話があると言って呼び出した家族の前で、俺は一度深呼吸して、言った。
「実は俺、ゲイなんだ・・・」
あれから三年。母や妹と違い、昔気質の父はなかなか認めてくれなかったが、俺が結婚を決めた彼氏を紹介すると一言「好きにしろ」と言ってくれた。この三年、ゲイであることを伝えることで辛い思いをすることもあったけど、結果的には本当の俺を認めてくれる人が今はたくさんいて、充実した生活を送っている・・・
・・・はい。
皆様こんばんは。
本日のお話はカミングアウトについて。
そう、セクシャルマイノリティ皆のお悩み
「周りに言うか!?言わないか!?」
問題です。
この問題はそもそもレズビアン、ゲイ、トランスジェンダーの人のほうが深刻かもしれません。というのもアセクシャル、ノンセクシャルでないノーマルの人でも恋愛やセックスに強い欲求がないという人は多いので、LGTの人よりは理解されやすいのではないかと思うのですね。
とはいってもやっぱりアセクシャル、ノンセクシャルにもカミングアウトするかしないかという問題はつきまといます。特に恋バナを振られたときとか、親に結婚を勧められたときとか、あるいは下ネタを振られたときとか、
「私ノンセクシャル/アセクシャルだからそういうのはちょっと・・・」
と思い切って言ってしまうか、ノンセクシャル/アセクシャルということは伝えずにてきとーな愛想笑いでやり過ごすかは人によりけりです。
ではカミングアウト、すべきでしょうか!?
の、前に
そもそもカミングアウトがそんなとてつもなく大変なイベントなのおかしくない?
というお話をしたいと思います。
私の中で「カミングアウト」って冒頭に書いた話くらい重いイメージなんですよね。
とんでもない話を意を決してする!みたいな。それをするまでにもそれで嫌われないかとか、受け入れてもらえるかとかいろーんなこと考えて、悩んで、さあ、いざ!みたいな。
私はそもそもそれがおかしいと思います。
以前アセクシャルの方とお話した時、「恋愛感情、あるいは性欲の強さや向く方向というのは食べ物の好みのようなもの」と仰っていました。これ、とってもいい表現だと思いました。
食べ物の好みと同じ、というなら冒頭のお話はこうなるわけです。
大事な話があると言って呼び出した家族の前で、俺は一度深呼吸して、言った。
「実は俺、納豆苦手なんだ・・・」
・・・で?
って感じですよね。
納豆好きな人も入れば納豆嫌いな人もいるように、
男性だけど男性が好きな人もいれば、
好きな人はいるけどセックスはしたくない人もいると。
自分が人と少し違うことを伝えるのに、カミングアウトなんて大層な話にするのはおかしいと思います。
もし話をするのであれば、
「◯◯君好みの女性ってどんな人?」
「ああ、俺ゲイなんだよね」
「あ、そうなんだー」
みたいなかるーいノリで話ができるようになるべきだと思うわけです。
ちなみに私が今まで「私ノンセクシャルなんだよね」と話したことがある人は二人です。どちらも居酒屋で恋愛の話を聞かれてから流れでくらいのかるーい感じで言いました。言われた相手はまず「ノンセクシャルって何?」から。そこで説明すると驚いた様子もありましたが「まあそういう人もいるよねー」という反応でした。どちらの人も概ね私の理想に近い形で話を聞いてくれました。
一方基本的には私は自分がノンセクシャルだという話はしません。それは隠してるわけでもなく負い目があるわけでもなく、単純にめんどくさいから。まず恐らくノンセクシャルが何かから説明しないといけません。そこで「えー!セックス無理とか絶対うそやん!」とか言われたら超めんどくさい。「なんでなん?」とか言われたらもうこのブログのURL投げつけて「これ読んでろ」って言ってやりたい。
明らかに労力に見合ってません。そもそもカミングアウトして受け入れてほしいとも思わないし、受け入れられようが受け入れられまいが私の性質は変わりませんし。
なので話の流れとして言ったほうがいいかなと思ったときにしか話しません。まさに
「何か食べられないものとかない?」
「あー納豆とかちょっと苦手」
くらいの話ですね。
最近の世間の風潮として「セクシャルマイノリティの多様性も認めよう!」というところがあり、それに伴ってなんとなく「私はカミングアウトされても受け入れるよ!」というような人が増えている気がします。それはそれで良いんですけど、セクシャルマイノリティが自分の性質の話をするのにカミングアウトなんてカタカナ7文字のおもっくるしい言葉を当てはめるのではなく、世間話のひとつ、食べ物の好き嫌いくらいの話としてできるようになったら良いなと思います。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
お勉強
皆様こんばんは。
本日はちょっとしたお勉強。
セクシャルマイノリティの用語についてお話しようと思います。
と言っても私はノンセクシャル当事者なだけで、大学でセクシャリティについて研究したとか、文献だの論文だの読み漁ったとかではないので、確実に正しい知識をお伝えできるわけではありません。そもそもノンセクシャルとかアセクシャルの話って研究少なすぎてまだ定義とかも曖昧だったりするそうですね。
ですので解説というよりは私はこういうふうに理解しているよ!という話をしていきます。間違ってたら・・・うん!ごめんなさい!
ではさっそく定義について・・・の前に、
なぜ、用語を理解しておくべきなのか
について。
「三角関数なんて何の役に立つんだよ!」状態にならないように、まずこれを学ぶとこんな良いことがあるよ!というお話からしたいと思います。
良いこと、それは自分の性質を正確に伝えられたり、相手のことを正確に理解したりできることです。
例えばあなたがセクシャルマイノリティ当事者だったとします。でも自分のセクシャリティを話す時に「えーっと、なんかよくわからないけど、なんとなく恋愛感情はあるけど異性に触れたりするのは苦手で・・・」というよりは「たぶんですけどノンセクシャルっぽいです!」といったほうがスムーズに話が進みます。もちろんノンセクシャルの中でもいろいろ違いはあるので、そのへんはその後でお話しながら理解してもらうと良いです。
そして相手に「ノンセクシャルです~」って言われた時、自分と同じセクシャリティなのか違うセクシャリティなのか、あるいはその人とお話する時はどんな話をすべきか、どんな話題を避けるべきなのかについてヒントが得られます。
こういうのは特にオフ会とか多人数で顔を合わせてお話する時に役に立ちますね。知らない事自体は悪いことではないけれど、知っとくに越したことはない。
ちなみにセクシャリティに関する用語は本当に多種多様なので界隈では「バイロマンティックアセクシャルのシスジェンダー女性でヘテロセクシャルシスジェンダー男性とお付き合いしています!」みたいな会話がなされます。正直私も全然わからん!みたいなことが結構あります。
では実際にセクシャリティの用語をお勉強していきましょう!
と、言いたい所ですが、あまりにも多いので今回はトピックを3つに絞ります。
①性自認と性指向について
よく間違えやすいのがこの二つです。かくいう私も最近までよく違いがわかってませんでした。
性自認とは
「自分がどんな性なのか」をどう認識しているのか、ということです。例えば私は男性の体をしており、心も男性だと自認しています。が、いわゆる性同一性障害の方だと心と身体の性が一致していなかったりします。
「つまり自分が男と思ってるか女と思ってるかってこと?」というと、まあ・・・半分正解です。
残りの半分はXジェンダーを自認する方がいらっしゃるというところです。男でもない、女でもないとか、男であり女であるとか、必ずしも両端のどちらかに当てはまらない方もいらっしゃいますので。
性指向とは
性指向は「誰に対して恋愛感情を持つか(あるいは持たないか)」ということを意味します。性的指向とも言いますが性的嗜好とはちょっと違います。異性を好きになるなら異性愛者、同性を好きになるなら同性愛者、他にはバイセクシャルとかパンセクシャルとかはよく使われますね。ちなみにベルリンの壁と結婚した人もいるそうです。(対物性愛というらしいです)
ですので自己紹介の時「私の性自認はノンセクシャルです!」というと、ん?ってなります。ノンセクシャルは「他者に恋愛感情は抱くけど性的欲求は抱かない」だから自分の性の話ではないですね。「学校どこ?」に「野球好きです!」って言ってる感じになります。
って偉そうに言ってますが私も「私の性自認はノンセクシャルです!」って言ったことあります。オフ会での話ですがその時もそれで怒られたり馬鹿にされたりは全く無かったのでご安心ください。
このブログでは最初の方に
アセクシャルは「恋愛感情なし、性的欲求なし」
ノンセクシャルは「恋愛感情あり、性的欲求なし」
みたいなふうに紹介しましたが実はこれ、まだ議論のある話になります。
そもそもノンセクシャル=「恋愛感情あり、性的欲求なし」と言われているのは日本だけみたいですね。海外ではノンセクシャルっていうと人に対して恋愛感情を抱かない人?みたいな意味になるらしいです。
海外では恋愛感情がないことをアロマンティック、性的欲求がないことをアセクシャルと言います。つまりですね、
好きな人おらんし性欲もない=アロマンティックアセクシャル
好きな人はおるけど性欲はない=ロマンティックアセクシャル
みたいな使い方をします。ただこれが全世界共通の正しい定義というわけではないのでこのブログではこれからもアロマンティックアセクシャル=アセクシャル、ロマンティックアセクシャル=ノンセクシャルとしてお話していきます。
③ノンセクシャルの中でも違いがある
このブログで散々「セックス気色悪い!」みたいな話をしているために「あ、ノンセクシャルってセックス無理なんだー」と思われてるかもしれませんが、それはそれで違うという話です。
セクシャリティって0か1じゃなくて、人によって全然違います。なのでどちらかというと性欲軸と恋愛感情軸のあるところでどこにいるか、というように考えたほうが良いかもしれません。
図にするとこんな感じ
私の場合は恋愛感情はあるので横軸は+、でも性行為は無理だから縦軸は強めのーで下の方、ということで水色の点くらいかなということです。でも定義的には右下の領域は全てノンセクシャルになります。性欲がーでなく0である、つまり「特にしたいとは思わないけどやろうと思えばできる」人もノンセクシャルになります。「私ノンセクシャルなんだよね」と言われたとしても右下の領域のどの部分にいるのかは人によりけりですので確認したほうがいいですよーってことですね。
ただ特に男性は「私ノンセクシャルです」と女性に伝えられた時は性交渉についてはかなーり慎重に聞いたほうがいいです。間違っても「一回やってみようよ!」とか言わないでね。
それから左上の領域は私も名前がわかりませんでした。恋愛感情ないけど性欲はあるって何ていうんですかね。知ってる人いたら教えてください。
以上、ちょっとややこしい話なので疲れたかもしれませんが、これ間違えたからと言ってめちゃくちゃ怒られるとかそういうことはないので安心してください。結局、興味ある人がそれぞれ地道に勉強していくのが一番いいのかなと思います。(理解しようとしないのは良くないですけど・・・)
最近はセクシャリティについての本や漫画が増えてきましたので、そちらをあたるのも良いと思います。わたし自身もまだまだ未熟者。勉強して色々な人と理解し合えるように頑張ろうと思います。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
あとこれ間違ってるよ!とかあれば・・・
文科省ガンバ!
皆さんこんばんは。
今回のお話は「容認」、「理解」、そして「共感」について。
この「多様性を認めよう!」というキャッチコピーが文部科学省主導のもと駅やら学校やら至る所でやたらめったら見られるようになった世の中で、
じゃあセクシャルマイノリティにはどうすればいいの?
というお話をしようと思います。
なのですが、まずはじめに文部科学省に思い切り喧嘩を売っときますと、
私は「認められたい」なんて一ミリも思ってません。
そもそも認めるってなんですか?
なんで私がそこにいる許可をお前らに得ないといけないんですか?
私は自分がマイノリティであることを全く悪いと思ってないし、マジョリティのお前らにどう思われようがどうでもいいし、認められようが認められまいが居座り続けてやるわ!
という気持ちですね。
だから、「多様性を認めよう」ってキャッチコピー見るたびいや何様?って思うんですよね。
私が本当に欲しいのはどちらかというと「理解」であり、それは「知識」です。
例えば一昔前にはLGBTすら普及してませんでした。もっと昔になると同性愛者は「罪」で「刑罰の対象」でした。
(昔といっても例えば全米で認められたのは2003年らしいですが・・・)
んで、LGBTが普及したことで何が良くなったかというと、とりあえず「そういう人」がいる、というのをみんなが知ったことだと思うんです。まあ「そういう人」だと知った人がどんな反応をするかはまた人それぞれなので、これ自体はまだ色々問題はあると思うんですが、少なくとも知っているわけですね。
でも、2018年現在だとノンセクシャルとかアセクシャルという言葉、全然普及していません。
さてそうすると何がめんどくさいって説明。
「私ノンセクシャルなんだ~」っていうと99.9%でなにそれ?が帰ってきます。
文部科学省にこの辺をなんとかしてほしい。必要なのはまず「知識」でその次が「理解」。
ついでに欲を言うと「共感」が欲しいです。
「私ノンセクシャルなんだよね」
「あ、私もそうなんだ!」
ってなったらめちゃくちゃ嬉しい。めっちゃくちゃ嬉しい!
NYのど真ん中で日本人にあったくらい嬉しい。
ただ私も他のセクシャルマイノリティに共感できるわけではありませんので、それはただ単に運と縁の問題ではありますが・・・。
まあ、そろそろ倫理とか道徳の教科書にノンセクシャルとかアセクシャルって言葉が載ってもいいんじゃないかなって話でした。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
匿名のご質問は質問箱へ。
のんせくお~ら
皆様こんばんは。
前回、ちょっと真面目な感じで記事を書いたので今回はふざけ・・・ゆるめにいきたいと思います。
さて、私、色んな人からある言葉を頂きます。それが、
「佐野って、女に興味なさそう」
ほほう、
う~ん、
そうですね、
誤解です。
ふっつうに彼女欲しいなぁと思うし、ふっつうに女性好きです。ちなみに宮沢りえさんとか柴咲コウさんとか芯がある強そうな女性が特に好きです。最近だと貫地谷しほりさんとか好き。とっても綺麗な方ですよね。
ていうか私お家に200冊近く百合漫画があるくらい女性好きです。
なんだったら男なんて全員いなくなって百合帝国ができればいいのにと思ってるくらい女性好きです。
そうです、多分そのへんの男よりよっぽど女性好きだと思います。
にも!
かかわらず!
なぜ!
女に興味ないと思われているのか!
そう、これはもうひとえにノンセクオーラが出ているのではないかと思っています。
私は確かに女性は好きだが、散々言ってきたとおり、それはセックスしたい好きではない。すなわち、私から出ているのは「女好きオーラ」ではなく、「ノンセクオーラ」なのではないか!
いやほんっとにもうあらゆる人に言われました。男性からも女性からも、付き合い長い人からも初めて会って一ヶ月の人まで、もう会った人全員にそう思われてるんじゃないかと思います。
んで、何が困るかって言うとそれ恋愛においてすごく不利じゃない?っていう話ですよね。私は一応結婚願望もあるし(という話はまた今度詳しく書きますが)どっかのタイミングで女性とお付き合いしてみたいなぁとは思うのですが「女に興味ない」っていうのは「わたしに興味ないよね」って思われるってことですよね。理不尽!
なのでどうやったらノンセクオーラって消せるのかなって思ってるのですが、そもそも私特にそれ出してる気ないんですよね。
ていうか「女好きそうな奴」と「女に興味なさそうな奴」の差って何?
未だにこの問題解決してないしよくわかりません。
よろしければ誰か教えてください。善処します。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。
おすすめの百合漫画も答えます!
初めから「こう」だったわけじゃない ~後編~
皆様こんばんは。
前回の続きですね。
前回はアセクシャル期で「どうやら自分は女性に触れられるのも苦手なようだ」と自覚を持ったところでした。
しかしこれは流石にやばいなと思った私。そこからしばらくは人に触れられるの慣れようと思ってスキンシップの多い人も極力避けないように、なんてこともしてみました。
でも無理。だって気持ち悪いもん。
みんなが持ってる「好きな人」もいねえし皆の好きな「スキンシップ」も苦手だしもう意味わかんねえな・・・と思いながら暮らしていたそんなある日のことでした。
Twitterにとある漫画が流れてきました。
ノンセクシャルという概念に出会って考えた、感じたことを、ぼちぼちと...
— ののじ (@khd1736) 2017年3月6日
#どうやらわたしはノンセクシャル pic.twitter.com/lbYU4eL7gu
ものすごく驚きました。
これ、私やん・・・
実際は当時アセクシャルで男性の私と、ノンセクシャルで女性の方なので厳密には全く一緒ではないのですが、自分と同じようなことで悩んでいる人がこの世にいる!ということにとてつもない安心感を覚えたことをよく覚えています。ちなみにこれが大学4年生の終わり間近くらい。
ですのでアセクシャル期とは言ってますが明確に「私アセクシャルかも!」と思ったのは4年弱たった頃です。それまでは名前もない何かで違和感に苛まされ続けてたわけですね。
こういう人が他にもいる、ということを知って初めて他の人にも「私アセクシャルかもしれない」という話ができるようになりました。と言ってもわざわざする話でもないと思っているので限られた人にしか話してませんが・・・。
③ノンセクシャル期
さてさて今まで好きな人もおらず、大学からは他人に対する性欲もなくなった中でやっとアセクシャルという言葉に出会い、なんとなーく暮らしていました。相変わらず「好きな子」も「やりたい子」もいないまま、まあ特に困ることもないかーと思いながら日々を過ごしていたある日のことです。
突然、私に「好きな子」ができました。
その子とはそれまでもまあまあ仲良くしてたのですが、他の子と同様別に「恋愛感情」を抱くことは全くなく、とても気の合う友人だなくらいの関係でした。
が、もうほんとに突然「あ、付き合いたいわ」と思ったのです。その瞬間は家で一人、漫画読んでただけなので、その子の何かに惚れた!とかそういうことではないのですが、なんかもう突然降ってきたとしか言いようがない何かが、私の中のスイッチをカチッと入れました。
と、同時に「みんなが言ってたのこれかぁ~」と妙に納得したのを覚えています。
やれ世間では「恋愛は理屈じゃない」だの「恋は落ちるもの」だのわけわからんことがたくさん言われてて正直意味わからへん!と思ってたのですが、たしかにこれは言うとおり。
それがなんと社会人一年目、22歳のとき。えっらく遅い「初恋」です。ほんと人生何があるかわからない。
以前にも書いたとおり私は現在まで彼女はいないので、つまりこの初恋は実らなかったわけですが、それでも自分が人間を好きになることがある、というのは大きな発見でした。その子を好きになって以降はまたスイッチが入ることなく、今に至りますがとりあえず「ノンセクシャルかな」というところに落ち着いています。
自分史としては、こんな感じです。
これはセクシャルマイノリティのほぼ全員に言えることだと思っているのですが、最初から「私はレズビアン!」とか「私はトランスジェンダー!」とか「私はノンセクシャル!」とか、そんな自覚を持つ人ってまずいないと思います。それぞれがまず「私何か人と違うな・・・」と思い、「もしかしてこれじゃないかな・・・」と思って自分のセクシャリティを意識していくわけです。
ただ、本当に必要なのは知識だと思います。私はアセクシャル、ノンセクシャルという言葉に出会うまでに随分と時間がかかり、それまでに色んなことを考えたり悩んだりしました。
「安心できる」ためには自分のセクシャリティを表す言葉があり、そこに属している自分以外の人が一定数いる、ということをきちんと知っておくことが必要です。
そういう意味で私ができるのはブログを書いてネットの海に放り投げとくくらいのことしかないです。が、
もっともっと偉い人が例えば学校で性の多様性を教育するとか、セクシャルマイノリティの支援団体が増えるとか、そういうふうに世の中が動いていくと良いなと思っています。
追記(2/14)
ののじ様に許可頂いた為、Twitterを貼り付けさせて頂きました。
ののじ様ありがとうございました。
ご質問は以下のTwitterにリプライくれると答えます。